第21回　神奈川上肢外科研究会　会長 太田総合病院　手外科センター 金　潤壽

　このたび、第２１回神奈川上肢外科研究会を私が担当させていただくこととなりました。
伝統ある本研究会を開催するにあたり、大変光栄でその責任に身の引き締まる思いでおります。ご存知のように神奈川県には大学病院が多く、上肢外科の分野でご活躍されている先生も大勢いらっしゃいます。そのため、大きな学会ではお話しする機会が少なかったこのような先生とも、本研究会では気軽に交流する事が出来るため、特に若い先生にとっては大変有意義な会と思います。 今回は行岡病院手外科センターの森友寿夫先生に、「TFCCの機能解剖とその臨床関連」という演題でご講演をお願いしました。TFCCの基礎的研究から臨床的治療法まで、幅広いお話しが聞けると思っております。また、興味深い内容をテーマとしたセッションも一般演題とは別に予定しておりますので、期待していただければ幸いです。
臨床の最前線にいらっしゃる先生は、多忙な日常診療のため、ついつい従来の治療法を踏襲する事が少なくなく、疾患の隠れた特徴などを見落としがちです。その中で、何か治療法を工夫したり、新しい発見に気づいたものがあれば、まとまった数の症例がなくとも是非、ご応募ください。本研究会が参加した皆様の今後の診療に、有意義な会になるよう鋭意努力いたしますので、多くの皆様の参加をお待ちしております。